まーみんのHSP日記

「超敏感な人(Highly Sensitive Person)」の主が、資本主義社会を出来る限り穏やかに生きていくための、ノウハウを探しています。

本当に怖れていること

こんにちは。
HSPという概念を知るまで、自分のことはうつ病と診断されていました。10年くらい毎日飲んでいたのでかなりの大金を使ってきましたが、出費と同じくらい辛かったのは、自分がうつ病ということを誰にも言えなかったことです。

毎日薬を飲んで職場へ出勤するたびに「何故自分は楽になるための薬を飲んでいるのに、辛い仕事を続けているのか」って自問自答していました。毎日飲んでいるので、家族などに見つかる場面もあったのですが「胃薬をもらった」「不眠のための薬」などごまかして本当のことを言えませんでした。事実を言って周りの人が去っていったり、自分を否定される、拒否されるかもしれない、という怖い気持ちがあったからです。

そうして何年も自分の腹の内を他人に見せない生活が続きました。恋人が出来ても、気づけば自分から別れを切り出していました。安らげるのは一人の時間だけでした。自分の殻に閉じこもったまま、いい歳の大人になってしまいました。人生で面白いことなど何もなかったです。夢とか希望も持ったことないです。ただ収入がないと生きていけないので働きました。お金かないと病院にもかかれませんからね。

自分がうつ病ということはカミングアウト出来なかった分、どうしたら周りと同じように「普通」に過ごしていけるか考えました。キャラクターを確立する、伝え方を変える、聞き方を変える、関連の本を読む、趣味を持つ、貯金をする。やってみたけどうまくいかないことばかりでした。毎日15時間働く環境が、業務外のストレスのある職場が、そのままだからです。

環境を変えることは本当に大事です。私は社会人になって6社目で、今やっと自然に減薬ができています。イラつくことも、焦燥感も今はないです。無駄に焦らずぼちぼちやろう、という感じです。
「普通になりたい」っていう気持ちの本当の願いは「自分を拒否されることへの恐怖」からくるものでした。恐怖からくる行動の動機って衝動的なものが本当に多いです。それより「ぼちぼちやろう」という前提を拒否しないやり方で細く長く続けていける方が、人生にとって有益です。